常識と狂気は表裏一体

常識と狂気は表裏一体

2026.09.12 21:10

お客様からいただいた本、
『ピュア』を読みました。





まず本を贈ってくださって、
ありがとうございます✨️


読み終えてからも、
自分の中の「常識」や、生き方について
考え続けています。
こんなふうに考えるきっかけを
いただけたことも、嬉しく思っています。


今日は、その感想を書かせてください。


思想は、染み付いています。


いわゆる「常識」から逸脱すれば、
批判され、罰を受ける。
人と違うことは、それだけで悪とされる。


それが本当に正しいかどうかに関係なく、
子供は教えられたことを疑いもせず、
自分の中に「常識」として刻み込んでいく。


『ピュア』には、
その怖さが顕著に表れていました。


舞台は、女が男を食う世界。


ここでいう「食う」には、生殖とカニバリズム、両方の意味が含まれています。


男性は狩りの対象。
女性は小さい頃から、
「男を食って子供を作り、名誉女性になる」
ことを、当たり前として教えられます。


そこに恋や愛はなく、
求められるのは生殖することだけ。
それを果たした者が、
「名誉女性」と呼ばれるのです。


これは、そんな世界で、
恋をしてしまった少女の物語でした。


主人公は、一人の男に恋をします。
けれど、この世界では、愛する気持ちと、
相手を食べたいという衝動を切り離せません。


自分の中に芽生えた恋。
「名誉女性を目指せ」という社会の常識。


その間で、主人公はもがきます。


それでも、染み付いた常識からも、
自分の身体の本能からも、
完全には逃れられない。


そして最終的には、
愛した相手を食べてしまうのです。


読みながら、私は『進●の巨人』の
エルディア人を思い出しました。


巨人の力を継ぎ、国に尽くせば
「名誉マーレ人」になれる。


差別される側が、体制から与えられた
役割を完璧にこなすことで、
「名誉」を与えられる。
しかも、本人たちが、
それを誇りとして信じている。


『ピュア』の「名誉女性」と、
まったく同じ構図です。


極端なフィクションに見えるかもしれません。
けれど、教育によって思想が刻まれ、
それが疑うことさえない常識になっていく
という点では、
私たちの現実と地続きなのだと思います。


では、なぜ、
この物語のタイトルは『ピュア』なのか。


教えられた常識を疑わずに生きる女性たちも、
ある意味では純粋です。
一方で、常識に逆らってまで、
一人の男に恋をした主人公もまた、純粋です。


純粋さは、良い方向にも、悪い方向にも転ぶ。
純粋であることと、正しいことは、
必ずしも同じではないのだと思います。


それでも私は、良くも悪くも、
純粋に生きていたい。


そのうえで、探究すること。
正しく知り、正しく自分の欲望に生きること。


それが、自分にとっての
正解なのではないかと思いました。


与えられた常識を、ただ飲み込むのではなく。
自分で知ったうえで、
自分が本当に望むものを選ぶ。


それが、この本から私が受け取った答えです。



ルナ

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