実は…一番こわい本なのかも。
2026.02.22 22:11
自分を守った代償の話
最近、夏目漱石の『こころ』
を読み返しました。
学生の頃にも読んでいて。
あの時は正直、
「先生、重いなあ」くらいの感想で。
深く読めていなかったんです。
でも今読むと、全然ちがう。
あの物語は、
裏切りの話というより、
“自分を守った代償”
の話なんだと感じました。
人は誰だって、
誰かを傷つけたくなくて
嘘をつくこともあるし、
逆に自分が傷つかないように
嘘をつくこともある。
その小さな選択が、
全てを変えてしまうことも。
だから主人公の最後の気持ちも、
わかってしまう気がしたんです。
なぜあんな選択をしてしまったのか。
なぜ自分が生きていて、
親友は――と。
後悔しても、しても、
取り返しがつかない。
どうすることもできない絶望。
読んでいて、
とてもリアルで、
気づけば物語の中に
入り込んでいました。
派手な展開はないのに、
読み終えたあと、
しばらく考えさせられる。
そういう本って、
実は一番こわいのかもしれません。
でも、だからこそ好きなんです。
ルナ
・ ・ ・




